RPAという単語はよく目にするものの、
詳しく知っていこうとすると、今度はRDAやらRBAやら、
似たような言葉を目にすることがありませんか?
今回はこれら、よく見かけるけれど、
見た目も、使われるシチュエーションも似ていて(特にRから始まる3文字という点)
いまいち区別がつかない単語について、違いが分かるようになりましょう!
まず、皆さんこれはおそらくご存じ、RPAについては、今回割愛いたします。
以前詳しくまとめた記事がございますので、そちらをご覧ください!
さていよいよ、RPAに関係ありそうな紛らわしい単語の解説です。
1.RDA
RDAとは、ロボティック・デスクトップ・オートメーションの略です。
RPAと違うのは真ん中の単語のみ。
その違いを簡単に言うと、
■RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)
┗ RDA(ロボティック・デスクトップ・オートメーション)
つまり、RPAという大きな概念の中に
RDAという分類があるイメージで良いかと思います。
RPAは、ある一連の工程をロボットで自動化すること全般を指しますが、
その中でもRDAは、
「デスクトップ」とあるように、サーバー上で共有可能な領域を使わず、
個人の端末上だけで完結する業務のみを自動化することです。
通常のRPAは、ツールを個人の端末上だけでなく共有サーバー上で利用し、
社内のさまざまなシステムを仲介する業務に対応できるように格納します。
RDAはその形を取らない業務自動化なのです。
このため、RDAには、サーバー上で利用するRPAに比べて業務の制限があります。
ひとつのツールのみで完結する業務であればRDAで十分ですが、
複数のアプリケーションを利用する業務の場合は、
デスクトップ型のRPAでは十分な効果を得るのは難しくなります。
またRDAの場合は、サーバーを介さないため業務内容や結果の共有は自動的には行われず、
個人の技量やデジタルリテラシーに管理基準が委ねられてしまいます。
RDAでは今、シンプルで安価なツールも多々出回っているようですが、
このように機能もシンプルであることを念頭に検討しましょう。
2.RBA
RBAは、ラン・ブック・オートメーションの略です。
run・book:一つの業務プログラムの中の多数のプログラムをオペレータが楽に,誤りなく取扱えるようにするために,手順を明確に示した操作指示書のこと.チャートやダイヤグラム(図表)形式のものもある.
出典:Weblio英和辞典
とのことなので、
RBAとは直訳すると、「操作指示書の自動化」となります。
が実際には、主に、
IT部門が行う保守運用業務を自動化すること、という意味で使われることが多いです。
IT部門がシステムを利用して普段行っている、
”業務全体をスムーズに進めるための業務”を自動化することですので、
誰でも簡単に扱える!ノンプログラミングで使える!
などのように一般的に言われているRPAとやや違って、
ITに詳しい方々が行う定型業務を自動化すること、というわけです。
では、RBAとは具体的にはどのような業務の自動化を指すのでしょうか。
RBAを導入している多くの企業は、
- 業務監視(一定の業務においてアラートが出たら通知する...等)
- ジョブ管理(バッチ(予約した実行処理)のログ管理...等)
- バックアップ管理(定期的にデータのバックアップをチェックする...等)
- 構成管理
- 脆弱性診断
等において、RBAを導入しているようです。
もっと言うと、人間がマウス操作やキーボード入力を操作することがメインではなく、
普段から手順書通りにコマンドやスクリプトを組んで使う業務や、
事前に定められた条件でのファイル転送やログ収集、システムの連携がメインの業務は、
もしかしたらRBAの自動化ができるかもしれません。
IT部門の業務は、スケジュール登録された処理をシステムやサーバー内部で行ったりすることが多いため、
マウスとキーボードの操作がメインのRPAとは少し内容にも違いがみられます。
ただ、近年では、一般的なRPAでもこのような業務を自動化できるようツールも多機能になってきたため、
いまではそこまで明確な区別はあまりしないように感じます。
RPAのいいところとして、
PC操作に不慣れな人でも扱いやすいという点がありますが、
複雑な業務の開発になると、やはりプログラミングの知識等がある方々が有利になってしまうことが多いです。
RBAのロボットは、一般的なRPAに比べて、
最初からある程度普段からPCについての知識を深めている方が
特に扱いやすいRPAと考えて良いでしょう。
さて、今回は、Rから始まる、自動化についての似たような言葉について、
解説をしてみました。
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